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フッ素を上手に利用しよう(2011年6月7日) |
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フッ素は歯を強化するお薬ですが、決してフッ素をぬったから虫歯にならないわけではありません。日常の歯磨きや間食の仕方に気をつけた上でフッ素を利用することで、虫歯になりにくいお口の環境を作ることができます。
フッ素は生えてきて間もない時が一番歯にとりこまれやすいです。そのため、乳歯が約4本生えてきた時点での塗布をおすすめします。約3から6か月ごとに塗布をします。(う蝕の活動性により異なります、お口の中の状態をみて判断します。) フッ素は12歳臼歯の萌出が完了するまで(中学生~高校生)は利用することをお勧めします。
フッ素塗布は汚れている歯面にしても、ほとんど効果がありません。当院では、日常の歯磨きではとりきれない汚れを、歯面研磨によりしっかり落として、歯面を乾燥させてから塗布します。小さい電動の歯ブラシですばやく研磨するので、小さいお子様でも安心してください。
フッ素塗布は、保険診療外のため1050円かかります。乳歯が20本生えそろうまでは、一本50円で計算して塗布します。 (歯ブラシ1本付き)
塗布の仕方は、綿球法(液体のフッ素をしみこませた綿球で歯にすりこみます。) と歯ブラシ法(ゲル状のフッ素を歯ブラシを用いてすりこみます。)があります。(写真1)
またフッ素の利用は、歯科医院で塗布する高濃度のものと、家庭用で使用する低濃度のもの(写真2)を組み合わせて利用することで、効果が上がります。高濃度と低濃度では、歯に対する作用の仕方が異なるため、両者を組み合わせることが大切です。そして、どちらも継続することが最も重要です。
ぜひ、効果的にフッ素を利用して、むし歯のない健康なお口を目指しましょう。